4月26日に、野村町、城川町へ吟行に行きました。野村町中筋の泉貨紙の工房、清酒「城川郷」の蔵元、茅葺き屋根の土居邸を見て回りながらの吟行でした。天気は上々、木々の緑が心地よい旅路でした。 viagra commercial
<吟行 秀句>
酒蔵の若き当主や汗光る 濁水
廃屋の並ぶ山里草萌ゆる 木苺
紙漉きの音清流にのみこまれ 木苺
若葉風往時をしのぶ庄屋かな 橘里
自在鉤火箸そのまま菖蒲咲く さだえ
ふらここや誰もゐない喫茶店 さだえ
わび助や小作はいづく庄屋跡 大崎
春遅き閉じたるままの喫茶かな 木苺
紫木蓮咲きて客待つ離れ宿 峡
酒蔵を継ぐ子も似たり風さやか 草風
八代目紙漉く水やくずの花 濁水
大屋根の重みに耐へて春巡る 木苺
茅の屋根威風堂々風若葉 濁水
燕来て昔話の庄屋かな 木苺
清流に生業を継ぐ春の郷 木苺
酒蔵に住む鬼新酒飲み喰らう 大谷
茅葺の茶室に映えるつつじかな 峡
泉貨紙を漉く若い衆に風緑 大谷
春愁や庄屋の謂れ床柱 大崎
渓深し若葉小道を女行く 橘里
酒蔵の香りただよう若葉風 橘里
野ばら咲く城川郷の蔵元に さだえ