Deepな狩浜散策シリーズその2・段畑編

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ちょっとdeepな散策してみませんか?

今回は、これ↓

写真中ほどの植物、これなんだと思いますか?だんだん畑とミカンの木?いえいえこれはミカンの木ではなくて桑の木です。実は桑の木は、この段々畑と非常に深い関係があります。かつて養蚕業が盛んだった明治~大正~昭和にかけて、だんだん畑には桑の木が多く植えられていました。多い時には約7割が桑畑だったんですよ!その時期に今みることのできる狩浜のだんだん畑がほぼ完成しました。質のいい桑の葉はお蚕さんが良く育ちます。いい桑を育てるにはしっかりとした石組のだんだん畑が必要でした。狩浜の人たちは、だんだん畑に稼いだお金を投資してきましたが、現在見ることのできるみごとな段畑景観はそこからきているとも言えます。

いかがでしたか?桑の木とだんだん畑にはこんな深い関係があったのです。ただし、現在残っている唯一の一本がこの木です。所有者さんのご協力で残してもらっております。コース散策の折にはぜひこの桑の木を探してください!(ヒント:場所は農道、本浦地区と大狩浜地区の境付近、徒歩でセンター前駐車場から約30分)