ごあいさつ

 私たちの狩江地区は、愛媛県の南西部にある西予市に位置し、市役所がある卯之町から野福峠を経由して車で約20分。山と海にはさまれるように東西に延びるリアス式海岸のほぼ中央にあって、農業(果樹)、漁業(チリメン、養殖)を中心とした地域です。

自然に囲まれた地域ではありますが、少子高齢化が進み、限界集落になる事が予想されており、集落維持は最大の課題になっています。

 西予市では、平成23年度に地域づくり交付金制度を発足させ、私たちの地区でも、地域づくり団体(団体名:かりとりもさくの会 地区内の各区長、市の担当職員、各種団体の代表者等で構成)をつくりましたが、地域教育の中心的存在といえる狩江小学校の平成27年度廃校が決定するなど、地区の先行きは厳しい状況となっています。

 一方、本年度(平成26年)は、国からの交付金(農水省都市農村共生・対流総合対策交付金)を受けることができ、これが廃校後の小学校活用に利用可能であることから、地域住民と話し合いながらその有効活用を真剣に模索中です。

地域の基幹となる農業は、芋や麦から柑橘に切り替わりましたが、近年の収入は減少状態。

漁業も、鰯網漁から真珠・ハマチ等の養殖やチリメン業にいたるまで減収傾向と、明るい材料が見あたらない中での廃校は、追い打ちをかけるピンチともいえますが、逆にこの時期こそ最大のチャンスと捉え直して、地域住民の力で廃校後の小学校を活用する新たな地域活性化事業を生み出すことで、私たちを取り巻く難題を少しずつ食い止めて、活力のある地域をつくりたいと考えています。

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